石鹸の歴史
|石鹸の歴史
一般的に日本で石鹸が使われ出したのが、明治後半。だから‥石鹸の歴史はとても新しいものだと思われがちです。しかし、調べてみるとそうでもありません。なぜなら、さかのぼること6000年だからです。では、下記の記事を読んで参考にしてください。
下記は「石鹸百貨」:『石鹸の歴史』より転載しました。
http://www.live-science.com/honkan/soap/soaphistory01.html
|石鹸の起源
古代ローマ時代の初めごろ、サポー(Sapo)という丘の神殿で羊を焼いて神に供える風習がありました。この羊を火であぶっているとき、したたり落 ちた脂肪が木の灰に混ざって石鹸のようなものができたのです。その石鹸がしみ込んだ土は汚れを落とす不思議な土として珍重されました。石鹸は油脂をアルカ リ剤で煮るとできるのですが、この場合は熱々の木灰が脂を煮るアルカリ剤の役目を果たしたわけです。英語で石鹸を意味するソープ(Sapo)は、この丘の 名前から取ったといわれています。 サポーの神殿で石鹸が偶然できていた紀元前3000年代、メソポタミア(現在のイラク)でも石鹸が作られていました。シュメール人が羊毛の洗浄と石 鹸の製法について粘土板にくさび形文字で記しています。作り方は木灰にいろいろな油を混ぜて煮たというもので、塗り薬や織布の漂白洗浄に使われていたそう です。
|石鹸製造業のはじまり
12世紀ごろになると、地中海沿岸のオリーブ油と海藻灰を原料とした硬い石鹸(硬石鹸)が工業的に作られるようになりました。この石鹸は硬 くて扱いやすく、不快な臭いもなかったのでたちまちヨーロッパで人気になりました。このころ石鹸製造が盛んだったのはフランスのマルセイユやイタリアのサ ボナ、ベネチアなど。サボナという地名はサボン(savon:フランス語で「石鹸」)の語源といわれています。 17世紀には、地中海の物資の集積地であるマルセイユが石鹸工業の中心地ともなりました。日本で古くから使われている「マルセル石鹸」という名称は、マルセイユ石鹸に由来するといわれています。
|石鹸の普及
その70年後、1861年にはベルギー人ソルベーによって、アンモニアソーダ法(ソルベー法)が発明されました。これは食塩水にアンモニアガスと炭 酸ガスを吹きこんで重炭酸ソーダ(重曹)を作る方法です。ルブラン法よりも低コストで品質の高いソーダを大量に作れるので、世界中で採用されました。その 後1890年には、食塩水を電気分解してソーダを作る電解ソーダ法がドイツで工業化され、今ではこちらが世界の主流となっています。 このようにしてソーダが安く大量に作られるようになると、石鹸の製造コストも下がって安く買えるようになります。そうなると庶民も気軽に石鹸を使い はじめ、衛生状態が良くなってゆきました。その結果、伝染病や皮膚病の発生が激減し、医学の進歩ともあいまって人々の平均寿命を一段と伸ばすことになった のです。 炭酸ソーダ合成法の発見者については、炭酸ソーダ合成法・発見者の明暗で詳しくご紹介しています。
日本に初めて石鹸が入ってきたのは16世紀。種子島への鉄砲伝来と同じころです。このころの石鹸は大変な貴重品で、手にすることのできたのは将軍や大名など限られた人たちだけ。洗浄剤というよりは、下剤などの薬用に使われたことのほうが多かったようです。 石鹸を持ち込んだのはそのころ交易のあったポルトガルの船。ポルトガルでは石鹸のことをシャボン(sabao)と言いますが、日本でも第二次世界大 戦前くらいまでこの呼び名が使われました。語源はフランス語のサボン(savon)と同じく、サボナという地名だと考えられています。
国産の石鹸が初めて売り出されたのは1873年(明治6年)。堤磯右衛門が1本10銭で棒状の洗濯石鹸を販売したのです。しかし、その品質は舶来の 石鹸に比べて今ひとつでした。その後1890年(明治23年)には、国内初のブランド石鹸「花王石鹸」が発売になります。現在の花王石鹸創立者・長瀬富郎 が製造販売したもので、桐箱に3個入って35銭。当時は米1升が6〜9銭で買えましたから、それを考えると非常に高価な商品でした。 それでも明治後半になると価格も下がってきます。そこでようやく庶民も洗顔や入浴、洗濯などに石鹸を使えるようになったのです。 |
江戸時代以前は石鹸を使う人はほとんどいなかったし、ずっと昔人が火を制御できないころは…もちろん灰なんかもほとんどなかったわけで…よく考えると…石鹸って自然にはもともと必要なかった…。ただ、石鹸がないと落ちないような世の中に文明が導いたから…みんな石鹸や洗剤が必需品だって思うようになった。
合成洗剤を使うんだったら断然石鹸だけど…自然に沿ってどんどん多くの人が生き方を変えるなら石鹸だって要らなくなるって私は思っている。
|石鹸購入ポイント
石鹸の表示
裏の成分表示に「石けん素地」と表示されている石けんをお勧めします。
台所石鹸にご注意
私がお勧めしていたミヨシ石鹸の「白いふきんあらい」。実はその中にエチドロン酸とEDTA−4ナトリウムという2種類の変質防止剤が入っていたことがわかりました。シャンプーなどには、ちゃんと表示されている成分が、どうして台所用や洗濯用の石けんや洗剤のパッケージの裏側に表示されていないのか‥???
それは、台所用洗剤や洗濯用洗剤(石けんも含む)は、消費者庁(昔の経済産業省)の管轄で、シャンプーは厚生労働省の管轄だからだそうです。台所用洗剤や洗濯用洗剤は「雑貨工業品」として扱われており、台所用や洗濯用石けんに‥もしEDTA(エデト酸・エデト酸塩)が含まれていても‥医薬外部品の場合は表示義務がないそうです。気をつけなければいけません。
私がお勧めしていました、シャボン玉(株)の洗濯用石けん(シャボン玉スノール)には、EDTAなどの成分は一切含まれていなかったので安心しましたが、ミヨシ石鹸(株)の洗濯用石けん(そよ風)にはEDTAなどの成分が含まれていました。そのほかいくつかEDTAなどを含むものが…。表示義務がなくても…消費者の信頼を裏切らないためにもちゃんと表示してほしいものです。
ミヨシ石鹸を使っている方はこちらに成分の詳細がありますので確認してください。
「ミヨシ石鹸株式会社」
|お勧めリンク
◇「シャボン玉無料サンプルと肌に優しい石けん紹介」
◇わたしは、石鹸もなるべく使わないような工夫を考えています。洗濯もその一つ。是非その方法を書いていますので読んでください。石鹸なんかよりずっと優しい仕上がりです⇒「私がお勧めする…発酵液でのお洗濯」
◇知識として是非知っておいてほしいのは、石鹸を作る時苛性ソーダや苛性カリを利用して作るのですが、これらを製造する過程で「塩素」が副産物として出ることです。⇒「塩素は苛性ソーダを作る時にでる副産物」
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下にCMが表示されることがありますが、このブログと関係ありません。
- by 白鳥沙羅
- 2015.03.03 Tuesday
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- 11:49
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